“BRIDGING THE GAPシリーズ “– 挑戦者たち―武井修志選手に迫る。
小学3年生からバスケットボールを始めた当時大学を卒業後、米国SPL(Summer Pro League), bjリーグ富山グラウジーズ, 米国IBL Santa Barbara Breakers, 2010ペルーSan Marcos, ドイツ・RLN Berlin Basketsと国内外を渡り歩いた。そしてパリ開催「QUAI 54」に「ライジング・サンズ(Rising Suns)」のキャプテンとして2度出場。さらに2代目Legend、ALLDAYを連覇とストリートでもプレイの場をもつ武井選手にクローズアップ。自身のトレーニングを行いつつも、色々な選手と練習をすることで彼らにもチャンスを与えられる環境づくりも行っている。
これまでの数多くインタビューされていると思いますが、よろしくお願いいたします。
進学当時、大学選びの決め手は?
小さいことから留学が考えていましたが、大学の後でもできると考え、大学に進学することにしました。成績や学力には問題なく、単純に家から近く、バスケ部顧問からのアドバイス、そしてリーグ2部から1部を狙うチャレンジある環境の早稲田大学に決めたという単純な理由でした。
海外でのコミュニケーションで、何か問題はありましたか?
小さい時から英語に触れられる環境で育ち、新しい環境にもオープンな性格だったので問題ではなかったです。スペイン語は独学で覚えました。ドイツ語は大学でドイツ語の授業を取っていたこともあり、適応できました。英語圏以外でも上手くやっていましたよ。
国内外でプレイし、日本と海外のコーチの違いはありますか?
国内のコーチは、保守的なコーチング。自らの経験、戦術に選手を当てはめ教え込もうとする傾向があるのに対し、海外のコーチはモチベーターが多い。選手をいかに良い状態で練習、試合に臨ませるかを貴重としている傾向にあるように思います。
海外でプレイするときサイズは影響しましたか?
自分は海外では小さい。しかしこのサイズで見えたもの、得たものはあります。日本人独特のクイックネスが通用することは実感しています。サイズに関係なく、どこの国でも求められるものは「攻めの姿勢」。オフェンスでは特に大事。ハードにフィニッシュすることが求められる場面が多くあります。
一緒にバスケをプレイし、印象的だった選手は?
パリ「QUAI 54」やドイツでも素晴らしい選手がいましたが、昔一緒にプレイしていた元富山グラウジーズジェロッドワード選手は、選手としてそして、バスケットに取り組む姿勢がとても印象的でした。
現在トレーニングはどうされていますか?
地元チームの練習に参加させてもらいつつ、1人で体力作りとゲーム感をイメージし練習しています。日本で練習し、海外に行くと多くの場面で差異が出来てしまっていることが多い為、常にイメージをして練習することを意識しています。
今後の予定や興味ある国は?
今後の予定はまだ内緒にさせて下さい。興味ある国は、東ヨーロッパ(どんなバスケスタイルなのか興味ある)、アジア(中国、韓国)、オセアニア(オーストラリア)、そしてもちろん米国は改めて興味がありますね。
今感じていることや目的は?
アスリートとして、スポーツ界の人間として、日本の中での自分の立ち位置、存在意義を明確にしたいなと。これを強く感じたのは、2年前の震災の時。自分たちがやっていることが本当に大切なことなのかと考えさせられましたが、そこにはスポーツでしかできない事もあると、より強く思い直した時でもあった。スポーツでしかできないことを積み重ねていきたいですね。
また環境づくりの面で、できる人間はどんどん外(国外)に出ていき、情報を集め、次に続く選手、人材の為への環境作りも大切だと思い、日々意識して行動しています。
BallersBridge.comについてどう思いますか?
選手を取る側から考えると、前情報として映像や成績を基本に判断しているので便利だと思う。選手側も最新情報を常に置ける場としての利用性は大きいと思う。
これから上を目指す選手、学生への何か一言お願いします。
1 on 1の技術を磨くこと。もちろんオフェンス、ディフェンス両方を高めていくこと。常に多角的に物事を考え、実行できるよう意識して練習してほしい。
どのような場面でも、言われるままではなく、疑問をもち、自分で答えを出すことが大事だと思う。自分の行動、言葉には責任を持つこと。何かに従う、従わないのも、自分の責任であると常に考え、リスクも受け入れることが重要であることは知っていてほしいです。